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東方砂紋宮 ~ Wonderful Wander./ExStory
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故事背景
結局の所、今回の事件は見るからに怪しい宮殿の者の仕業ではなかった。 砂漠は大分前から存在していて、どういう訳か辺りを浸食する事もない。 深夜に招かれた三人はケサランパサランの心当りを尋ねた所、オードリーはこう答えた。 「願いを叶える……とにかくそんな白い毛玉には興味ないわよ。」 「あんたがそうでもこっちは知りたいのよ。」 「……そうね、じゃあ取引でもしましょうか。」 「誓約書にサインでもすればいいのか?」 「そんなのはいらないわ。オアシスを見つけてきてくれれば教えてあげるって言うの。」 「オアシス?ここに来る時には見かけませんでしたが。」 早苗のその言葉を霊夢と魔理沙は否定しなかった。 「ちゃんと探せばある筈よ!」 「あんたのそのご大層な輪では探せなかったわけ?」 「見つけたわよ!でもそこに行くと無くなってて……。」 「なんでオアシスが移動するのよ!」 「とにかく今はもっと水が欲しいの!見つかるまで教えないわよ。」 「勝手な奴ね……まあそれが知りたくてここまで足運んだ訳だけど。」 「じゃあ、引き受けてくれるのね?」 「まあそういう事。」 | |
心当りは、あった。願いを叶える力、今の彼女があるのも昔その持ち主に出会ったからだ。 人間の寝静まるような頃に三人を招いたのも、その者の歩き回る頃だという予測の上。 オアシスを探すついでに、夢という食事を求めて彷徨う妖怪を見つけてくれるなら、 あの実力で、その妖怪に夢を食べられる事も無く捕まえてくれやしないかと、密かに願って。 |