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附带文档:东方永夜抄体验版/Manual
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故事背景
2.バックストーリー | 2.故事背景 |
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夏の終わり。それは蝉の鳴き声が鈴虫の鳴き音に変ろうとしていた頃の話。 ここ幻想郷の暑さも夜になるとすっかり退き、人間にとっても妖怪にとっても快適な季節 だった。 いつも通り平和だった。 少なくとも、人間達にはそう見えていたのだ。 | |
東方永夜抄 ~ Imperishable Night. | 东方永夜抄 ~ Imperishable Night. |
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ここは、幻想郷の境に存在する古めかしい屋敷。その歴史を感じさせる佇まいは、如何な る者の来訪をも拒んでいる様だった。この家には何故か人間界の道具と思われるものが幾 つか在る。用途のわからない機械、書いてある事がまるで理解できない本、雑誌。 外の世界では映像受信機だったと思われる鉄の箱も、只の霊気入れになっていた。人の形 が映っていた物には霊も宿りやすいのよと、彼女は自分の式神に教える。 境界の妖怪『八雲 紫(やくも ゆかり)』はここに居た。 彼女は、幻想郷の僅かな異変に気付き、昼も寝れない毎日を過ごしていた。 敵の姿は確認取れなかったが、『こんな』事が出来ると言う事はかなりの強力な者である と想像できた。しかし、普段余り出歩かない彼女にとって自分から動く事は、凄く面倒な 事だったのだ。 「そうだ、『あいつ』を唆して『あいつ』にやらせれば良いわ」 こうして紫は、同じく幻想郷の境に存在する神社を目指して出かけた。そこに一人の知り 合いの人間がいる。 その人間は、いつでも呑気で退屈しているはずである。 どんな仕事でも必ず引き受けるに違いない。 | 这里,是存在于幻想乡边境的一座古老房屋。房屋本身所散发出的历史气息,仿佛拒绝 所有来访者一般。这个房子里不知为何有一些像是人间界器具的东西。比如那用途不明的机械, 无法理解内容的书本、杂志。 在外面那世界用作影像接收机的铁箱子,在这里也不过是注入灵力的容器罢了。「能映照 人类形态的东西很容易附上灵魂啊」,她这么告诉自己的式神。 境界的妖怪「八云 紫(Yakumo Yukari)」就住在这里。 她注意到幻想乡中轻微的异变,近来一直过着白天也睡不着觉的日子。 虽然未能确认敌人的身份,但既然能够做出「这种」事情,想必是个实力强大的家伙。 只是,平常基本不怎么出门的她,觉得由自己亲自出面解决,是一件非常麻烦的事情。 「对了,去唆使“那家伙”让“那家伙”去做不就好了」 就这样,紫向着同样位于幻想乡边境的神社出发了。 在那里居住着一位自己认识的人类。 那个人类,一直都是既悠闲又无聊吧。 所以不管什么工作,她都应该会接受的。 |
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不吉な臭いがする。この森は人を喰うといわれる。人間は余り寄り付かない場所である。 常に禍々しい妖気で溢れていた。 魔法の森、幻想郷の魔が自ずと集まった森。 その森に、小さな人の形を集めた小さな建物がある。 人間より一回りも小さい人の形。 七色の人形遣い『アリス・マーガトロイド』は、人形の山の中で読書をしていた。 「何であいつら人間達はこの大異変に気がつかないのかしら」 「ねぇ?」 このままではいつものアレが楽しめないじゃない。普段は余り出歩くことの無い彼女だっ たがみんな異変に無関心だった為、調査に乗り出てみる事にした。 いや、しようかと思った。 「面倒だなぁ、こういうのに慣れている『あいつら』がやればいいのに」 「ほんとほんと」 敵の見当もつかないし、どうすればよいのかわからない。思いあぐねて、同じくこの森に 住む人間の処へ向う事にした。 手には数冊の本……。 人間が滅多に手にする事が無い本。グリモワールである。 これでその人間が動かない道理は無い。 | 有一股不祥的气息。据说这个森林会吞噬人类。这里是人类不怎么会接近的场所。 时刻充斥着不祥的妖气。 魔法森林,由幻想乡的魔物自行聚集而成的森林。 在那片森林中,有一个收集小人偶的小建筑物。 比人类要小上一圈的小人偶。 七色的人偶师「爱丽丝·玛格特洛依德」,在堆积如山的人偶中读着书。 「为什么那些人类们,就没有注意到如此大的异变呢」 「为什么呢?」 这样下去的话就不就不能享受一直以来的那个了吗。因为大家都对异变表现出 不关心的态度,平常不太出门的她只好自己展开了调查。 不,是打算调查。 「真麻烦啊,让习惯处理这些事情的“那些家伙们”去做不就好了吗」 「的确的确」 既不清楚敌人的情报,也不知道究竟应该怎么办才好。想来想去,最后还是向着住在 同一个森林中的人类那里出发了。 手中拿着几本书……。 这是人类几乎没有机会能得到的书。魔导书。 这样一来,那个人类就没有理由不行动了。 |
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「咲夜~、どこに居るの~?」 ここは湖のほとりにある洋館、紅い建物。今日もけたたましい声が響く。湖の白と森の緑、 そこに建つ紅い洋館。どぎつい取り合わせのはずなのに不思議と落ち着いていた。 この館、紅魔館は時が止まると言う。比喩ではない。 吸血鬼『レミリア・スカーレット』は、自分のお抱えのメイドを探していた。 「頼んでいたアレはやっておいた?」 「と言われましても、申し訳ないのですが私には良く判らないもので……」 どうにも、目の前の人間には言葉が通じない。 「もういいわ!私が行くから咲夜は家の事を… まぁ、好きな様にやって」 留守番を命じていない事は明白だった。結局メイドはお守り役として付いて行かざるを得 ない。日が昇ったら一人じゃ自由が効かない癖に、と思いつつ…… こんなに平和だし何か起きている様にも見えないし、ちょっと動いたら疲れて戻ってくる でしょう、とメイドは軽く思っていた。もちろん口には出せない。 | 「咲夜~,你在哪~?」 这里是坐落在湖畔的一座洋馆,红色的建筑,今日也充满了喧闹声。湖的白色与森林的绿色, 还有在那的红色洋馆。这本该是很刺眼的组合,但却很神奇地给人一种安心之感。 这洋馆,红魔馆中的时间,据说是停止的。这并非是一种比喻。 吸血鬼「蕾米莉亚·斯卡蕾特」,正在寻找自己雇佣的女仆。 「我拜托你的事情做好了吗?」 「虽然大小姐这么说,但实在非常抱歉,我不明白是什么意思……」 看来和眼前这个人类,是怎么也说不通了。 「算了!我亲自跑一趟吧,咲夜你就把家里的事…… 好吧,随便你怎样都行」 很明显没有强制命令其看家。结果,女仆不得不以保护者的身份跟着一同出发了。一边在想着, “当太阳升起后,大小姐就不方便一个人行动了”…… 眼下一派平静,亦没有要发生什么事件的迹象。估计大小姐稍微运动后就累了, 然后就会回来吧。女仆没有多想。当然这些话不可能说出口。 |
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幻想郷でもここ程静かな場所も無いだろう。ただ、荒涼としているわけではない。何か魂 が休まるような静かさなのだ。荒ぶる者の声も聞こえない、豊かな自然に爽やかな風の音 だけが聞こえる。 冥府。死者の住まう処。 ここには生気のある人間は居ない。だが、亡霊達は亡霊のくせに生き生きと暮らしていた。 「幽々子様は気が付いていないのかしら?」 静かな場所の中で一番華やかで広い所。白玉楼。 庭師『魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)』はお嬢様に異変を伝えようか迷っていた。 その時、お嬢様がこっちに向ってきた。丁度いい。 「あ、幽々子様……。」 「妖夢。アレはまだそのままかしら?」 「え?……アレ、とは何でしょう?」 「あら、気が付いていないの? これだから庭師は鈍感だって、ぼろくそに言われるのよ」 ぼろくそに言われた記憶は無いが、どうやらお嬢様も異変に気が付いていたらしい。 「もしかして『月』の事ですか? 気が付いてますってば~。 突然、アレって言われましても……」 「誰も動かないみたいだし、妖夢、行ってみない?」 「えー?何でですか」 「嘘よ。妖夢じゃ頼りないしね。 何時ぞやの人間の方がまだマシだし……、私が行くわ」 「そんな~、意地悪な事言わないで下さいよ~。私が行きますから~」 「頼りないと言ったのは本当よ」 西行寺家の亡霊少女『西行寺 幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)』は、妖夢の事をぼろくそ に言った。 「って、お嬢様は目的地の当てがあるのですか?」 「勿論沢山あるわ。まぁそんなのその辺飛んでいるの落とせばいつか当たるものよ。」 「そんなだから駄目なのです。 幽々子様はいつだって、力に任せて狙いを定めないから時間が掛かるのです。 もっと、的を絞って攻撃するのですよ。こう……」 「妖夢、後ろががら空きよ。」 幽々子は、本当に妖夢だけでは不安を感じていた。だから、自ら動く事にしたのだ。 この異変を起こせるだけの者相手なら、二人でも良いだろう。 | 幻想乡中,再没有任何地方是如此宁静了吧。但是,这里并不荒凉。总觉得宁静到连灵魂都得到了休息。也不会听见那些粗暴的人声。只能听到那在丰饶的自然中,所吹起的爽快的风声而已。 冥府。死者的住处。 这里没有任何有生气的人类。不过亡灵们却生机勃勃(明明是群亡灵!)地生活着。 「幽幽子大人没有注意到吗?」 在此宁静之地,这里是最美丽而宽广的场所。白玉楼。 园丁「魂魄 妖梦(Konpaku Youmu)」,正就是否要告诉大小姐异变之事而感到迷茫。 就在那时,大小姐刚好向这边走来了。 「啊,幽幽子大人……。」 「妖梦。那个还是那样吧?」 「哎?……那个,是指什么呢?」 「哎呀,没注意到吗? 就因为如此,才会被人说你很迟钝,被贬得一文不值啊」 虽然不记得曾经被谁给贬得一文不值,不过看来大小姐也注意到了异变。 「难不成是说“月亮”的事情吗?我已经注意到了啊~。 您突然说“那个”……」 「看样子是没人行动呢。妖梦,不去看看?」 「哎-?为什么啊」 「骗你的啦。反正妖梦也靠不住。 还是前一阵子的那个人类比较可靠呢……,我先走了」 「不要啊~,请不要再说这种捉弄人的话啊~,我去就是了~」 「说你靠不住是真的哦」 西行寺家的亡灵少女「西行寺 幽幽子(Saigyouzi Yuyuko)」,正是她把妖梦给贬得一文不值的。 「不过,大小姐知道我们的目的地是哪里吗?」 「当然有很多可能。总之我们到处逛逛,多击落一些东西就能找到了。」 「不可以这样啊。 幽幽子小姐每次都只是拼命攻击而不瞄准,结果最后都浪费好多时间。 应该要对准了自己的目标才去攻击啊。像这样……」 「妖梦,你背后都是破绽哦。」 幽幽子其实是真的不安心交给妖梦一个人,所以才会自己行动的。 如果对手是引发这场异变的家伙,两个人也好吧。 |
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平和だった。 平和そうに見えた。 だが、妖怪達は困っていたのだ。 そう異変とは、誰も気が付かない内にひっそりと、何時の間にか……、 幻想郷の夜から満月が無くなっていたのだった。 本来、満月になるはずの夜もほんの少しだけ月が欠けていて、完全な満月にならなかった のである。普通の人間が気がつかないのは無理も無い、月はほんのちょっとだけ欠けてい たに過ぎなかったのだ。 それでも妖の者にとって、満月の無い月はまるで月の機能を果たして居なかったのである。 特に日の光が苦手な者にとっては死活問題であった。 人間と妖怪の二人は夜の幻想郷を翔け出した 勿論、月の欠片を探し出し、幻想郷の満月を取り返す為である。 見つけるまで夜を止めてでも 永遠の夜になったとしても ――夏の終わり、中秋の名月まであまり時間も無い頃。 人間と妖怪の二人は、夜を止める | 很和平。 看起来似乎很和平。 但是,妖怪们却很苦恼。 所谓异变,就是在没有任何人察觉之情况下悄悄進行着的,不知道由何时候开始……, 满月从幻想乡的夜晚中消失了。 本来应该是满月的夜晚,月亮竟也稍微有了那么一点瑕疵,变得不再是完全的满月了。 也难怪普通的人类没有察觉到,因为月亮只不过是仅仅欠缺了那么一点点而已。 即使如此,对于那些妖怪而言,不再圆满的月亮就仿如完成使命一般,与消失无异了。 特别是那些害怕日光的家伙,这更是关乎生死的问题。 人类与妖怪两人飞向了夜晚的幻想乡 理所当然,是为了寻觅月亮的碎片,以夺回幻想乡的满月。 在找到之前就算是令夜幕静止 即使无尽的黑夜会成为永远 ——夏日结束了,离中秋的明月已经没有太多的时间。 人类和妖怪两人,停止了夜晚。 |
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目の前に見える大量の丸い物。 小さな玉。光り輝く珠。消え入りそうな魂。そして最も大きな球。 彼女は今頃どうしているだろうか、丸い物を見て思う。 ここは、時間の止まった場所。そして繰り返す歴史。 彼女もまた、幻想郷にいた。 | 眼前所见的大量丸状物体 小小的宝玉。闪光之华珠。虚无缥缈之灵魂。以及最大的球体。 看着那丸状物体,想到她现在究竟怎么样了呢 这里,是时间静止的场所。以及不断重复的历史。 而她,也还在幻想乡中。 |
注释
- ↑ 蝉的季语是夏,铃虫的季语是秋。