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BGM: {{宴之从者音乐名|2|6}}
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BGM: {{宴之从者音乐名|1|6}}
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{{color:#FF6600|「あーイライラするっ！！」}}
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{{color:#FF6600|「嗨呀好气啊！」}}
ja
頭をわしわしと掻き乱しながら、オレンジ髪の少女が憤りを吐き出していた。
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胡乱搔着脑袋，橙发少女气道。
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{{color:#993300|「すごいね！二人分の攻撃をぜんぶ避けたよ！？」}}
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{{color:#993300|「真厉害！居然把两个人的攻击全部躲开了！？」}}
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　一方のいろはとか呼ばれていた子は息ひとつ乱すことなく、座り込んでいる私に笑顔を見せている。因みに二人とも攻撃をするときはやはり尾ひれが生えていた。この二人も人魚なのだろう。
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　另一边，叫做色叶的女孩子气息丝毫不乱，安坐如山，朝我露出笑容。顺便一提她们两个的攻击当然也是用尾鳍发出的。她们也是人鱼吧。
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{{color:#FF6600|「あなた、人間の癖によくやるわね」}}
{{color:#999999|「まぁ、助けた亀につれられただけなんだけど…」}}
{{color:#993300|「亀？うちは亀なんて飼ってないよね？」}}
{{color:#FF6600|「え、えぇそうね…私たちの知る限りはね」}}
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{{color:#FF6600|「区区人类，你还挺行的嘛。」}}
{{color:#999999|「嘛，我只是被自己救了的乌龟带过来的而已…」}}
{{color:#993300|「乌龟？家里没养过乌龟吧？」}}
{{color:#FF6600|「这个，确实…至少据我们所知，没有。」}}
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　やはりここでも亀など知らぬである。じゃあ私が乗ってきたのはなんだったのか？
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　果然她们也不知道什么乌龟。那我坐着过来的到底是什么东西啊？
ja
{{color:#993300|「じゃあこの人は迷子？」}}
　いろはが問いかける。
{{color:#FF6600|「らしいわね。ここで上の姉たちに聞ければいいけど…さすがに仕事中は無理だし…」}}
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{{color:#993300|「所以她是迷路了？」}}
　色叶问道。
{{color:#FF6600|「似乎是。应该找姐姐们问一下…不过工作时间又不方便…」}}
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　二人が思案する。そして、少し時間をおいてオレンジ髪の少女が私に答えを出した。
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　两个人思考着。过了一会儿，橙发少女向我给出了答案。
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{{color:#FF6600|「とりあえず行きなさい。あなたなら死ぬことは無さそうだし。」}}
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{{color:#FF6600|「总之你过去吧。你的话应该死不了。」}}
ja
　これ以上ないなげやりな答えだった。
zh
　哪有这么敷衍人的。
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………
zh
………
ja
　先程の二人の不自然な笑みを背中に受けて、部屋の奥のもうひとつの扉を開けて進んでいく。さっきまでの荘厳な壁紙は健在だが、圧倒的に暗い。仄かなろうそくの明かりだけが、部屋のような廊下のようなこの一帯を照らしている。奥は、見えてこない。
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　将那两人不自然的笑声抛诸身后，我打开又一扇门，向房间更深处走去。刚刚那庄严的壁纸虽然还在，但却无比阴暗。只有昏昧的烛光，照着脚下这既像房间又像走廊的地方。更远处便看不到了。
ja
　騙されたんじゃないがろうかとも考えたが、さっきの部屋に他に扉らしいものはなかった。いや、装飾に紛れて実は…
zh
　虽然也想过是不是上了当，但刚刚的房间似乎也没有别的门可进。不，说不定是藏在装饰里了…
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{{color:#008080|「ん？貴方はだれ？」}}
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{{color:#008080|「嗯？你是谁？」}}
ja
{{color:#999999|「うわぁっ！！」}}
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{{color:#999999|「呜哇！！」}}
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　いきなり背後から声がした。後ろには、腕捲りをしたカッターシャツ、紺色のスカート、そして少しだけ見え隠れするスパッツという、いかにも運動が好きそうな姿の子がいた。
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　身后突然传来声音。在我背后的，是一个穿着卷起袖子的白衬衫，藏青色的裙子，隐约露出紧身裤的，看起来颇为喜欢运动的人。
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深海{{color:#008080|の}}アスリート
清川/Kiyokawa
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深海{{color:#008080|的}}运动员
清川/Kiyokawa
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{{color:#008080|「あ、驚いた」}}
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{{color:#008080|「哈，吓到了」}}
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　その子は、クスッと笑ってそう言った。人の驚く様子をさも楽しげに見ている。無邪気か、小悪魔か。
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　她窃笑道。好像对别人惊吓的样子乐在其中一样。是天真还是恶魔呢。
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{{color:#999999|「実は、迷ってしまってね。元に帰りたいが、どこへいけばいいのかと…」}}
{{color:#008080|「えー、ほんとに～？すぐに帰りたい人がこんな薄暗いところまで来るなかなぁ…？ねぇ黒波？」}}
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{{color:#999999|「其实，我迷路了。虽然想回去，但也不知道该往哪里走…」}}
{{color:#008080|「哎，真的吗～？想马上回去的人，居然能走到这么黑的地方来…？是吧黑波？」}}
ja
　少女は暗闇の向こう側に呼び掛ける。すると先程まで薄暗かった廊下がゆっくりと明るくなり、向こうに人がいることが確認できるようになった。
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　少女向黑暗的另一侧说道。于是刚刚晦暗不明的走廊缓缓亮起，终于能看到对面还有一个人了。
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{{color:#003300|「………」}}
zh
{{color:#003300|「………」}}
ja
　危険。
zh
　危险。
ja
　明らかにそう思わせる何が<ref>当为「か」</ref>が、向こうの人物にはある。仁王立ちでこちらを見据えている黒衣の人物は、さしずめ「何人もここを通るべからず」という雰囲気をその出で立ちから放っている。
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　对面那人身上，明显有着让人嗅到危险的什么东西。屹立不动，盯着我的那个黑衣人，她的模样，就仿佛在说「无论何人不可从此通过」一般。
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海恵堂{{color:#003300|の}}ゲートキーパー
黒波/Kuronami
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海惠堂{{color:#003300|的}}守门人
黑波/Kuronami
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　私がむこうの門番を見つめていると、その人物は私を上から下まで見通して一言発した。
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　在我看着对面的门卫时，门卫也从头到尾看了我一遍，道：
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{{color:#003300|「貴様、妹たちを打ち倒したのか？」}}
{{color:#008080|「えっ、」}}
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{{color:#003300|「你打倒了我的妹妹们？」}}
{{color:#008080|「诶」}}
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　向こうの彼女の言葉に、私より先に手前の子がやおら<ref>误用。本义“迟缓”，常被误用为“突然”。</ref>反応する。してない。打ち倒してなんてない。私は避けただけだ。
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　她的话反倒是让我面前的人先吃了一惊。才没有。我才没有打倒。我只是躲而已。
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{{color:#999999|「いやぁ…別にそんなつｍ…」}}
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{{color:#999999|「不…我没有那g…」}}
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ガッ！！！
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咣！！！
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{{color:#008080|「ねぇ、妹たちを泣かせたの…？」}}
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{{color:#008080|「我说，你惹我妹妹们哭了吗…？」}}
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　むこうの人物に向かって今まさに返答しようとしたところで、手前の少女に胸倉をわしづかみにされる。その瞬間が早すぎた上に、彼女に見向きもしていなかったがために、私の首は恐ろしい速さで彼女のほうを向いた。若干…いや、だいぶ痛い。いや、それよりも…
zh
　正当我想向深处那人回话时，眼前的少女猛地抓住了我的衣襟。她的动作实在太快，不仅如此，她连睬都不睬我一眼，因此我的脑袋以惊人的速度朝她撞去。有点…不，相当疼。不对，比起那个…
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　戦慄。
zh
　战栗。
ja
　自分を捕まえている少女から圧倒的なそれを感じた。さっきまでの悪戯で少し小悪魔的な何かが、目の前で悪魔を通り越して閻魔になったような錯覚さえ感じる。今度こそダメかもしれない…
zh
　从抓住自己的那个少女身上，感受到了压倒性的战栗。刚刚那个恶作剧还有些觉得是小恶魔，而眼前的简直让我觉得越过恶魔，到达了阎魔的境界。这次我要栽了…
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BGM: {{宴之从者音乐名|1|7}}
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== 注释 ==
<references/>

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